おりがみBOY in Australia
genの創作折り紙と日常を綴ったブログ。
<<Between the Folds | ホーム | 旅の記録~Uluruへの道~ 5ページ目>>
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
旅の記録~Uluruへの道~ 6ページ目
さぁ、いよいよ最終回です。気張っていきましょう! 6月19日(金)
6:00に起床。前日同様火を起こし、朝食をとり、寝袋を片付ける。今日は昼にキャンプに戻ってこないので出る前に全ての片付けを終わらせ、火も完全に鎮火する。出発したのは7時過ぎ。
日の出を見ながらKings Canyonへ向かう。途中Uluruを見る。これでもう見納めである。
暫く走ってキャニオンに到着。ところでgorgeとcanyonは共に峡谷と言う意味なのですが正確には違います。gorgeは川の流れにより削られて、canyonは風化によって出来た峡谷を指すのだそう。てことはかの有名なグランドキャニオンはコロラド川によって出来たのだからグランドゴージと呼ぶべきなのではないだろうか。
登る前に用を足し、水を補給する。さぁいざ出発。

結構な傾斜だけど階段っぽくなってるし、Uluruに比べればどうと言う事はない。写真を撮りながら登る。



ふと足下を見るとちょっとオーストラリアっぽい形の石が。

暫く登ると開けた場所に出る。全員が到着したのを見てMattからキャニオンについての説明が。先日聞いたキャニオンの出来るまでの話をさらに詳しくしたものと、ここに生えている木々についての説明。
説明が終わりまた出発。10分程歩いたところで突然Mattが静かにする様に言ってくる。この先の木を"ピグミーコアラ"という小動物が住処にしているから脅かさない様にだそうだ。そんな生き物聞いた事ないぞ、と思いながら進む。そしてMattが1本の木を指差すのでそちらを見ると、、、

何かいる!、、、ってこれお土産屋によくあるコアラじゃねーかw 誰だこんな事したのはw しかし周りの人はそれに気付かず何やら興奮して喋っている。Mattは少し離れたところで腹を抱えていました。ここまでいい反応をもらったのは久しぶりだったそうです。
気を取り直して再出発。そしてまたMattの植物解説タイム。うっかり写真撮るの忘れちゃいましたけど。この辺りに生えているある植物はアボリジニの狩りの際なくてはならないものだったそうです。彼らは狩りの獲物を見つける為に相当な距離を移動します。何日もまともに食べずに捜索する事もあったそうです。そんなとき使われたのがMattが手にしている植物。これには疲れを癒し、空腹を忘れさせ、使用者を興奮状態にする作用があるそう。つまり天然の覚せい剤。って、覚せい剤?そんなもんがそこら中に生えてんのか。恐ろしい。
さらに歩いてまたまた植物解説タイム。またしても写真無し。今度は薬草です。ヤク草ではありません。この草の汁を傷口に塗ると固まって絆創膏の様な役割を果たすのだそう。この草の説明の中に面白い話がありました。
”ある日アボリジニの少年が母親とこの辺りへ食物を探してやってきました。しかし彼はすぐに飽きてしまい、岩登りを始めました。それを見た母親は彼にこう言います。この辺りの岩には悪い事をしたものに罰を与えるイピイピと言う精霊がいるから登っては行けません。でも彼は精霊をあまり信じていませんでした。なので母親が見ていない隙にまた岩登りを始めました。母親は気付きましたが今度は止めませんでした。次の日の朝、母親は彼が目覚める前に彼の手に例の草の汁を塗り、彼を起こしました。彼はいつもの様に眠い目を手でこすりながら起きようとします。すると大変、草の汁が目に入り彼は暫くの間目が見えなくなってしまいました。そして母親は言いました。ごらん、悪い事をするからイピイピが罰を与えたんだ。それ以来彼は岩に登って遊ぶ事は無くなりましたとさ。”
この話の中のイピイピと言う精霊はアボリジニの精霊の中でも特別な存在だそうです。それを示す話にこんなのがあるそう。因に実際にあった実話だそう。
”ある日一人の白人女性が車で走っていると突然アボリジニの子供が飛び出して来て轢き殺してしまった。アボリジニは仲間を他の部族の者に殺されるとその者に復讐するという伝統がある事を彼女は知っていたので急いでその場を逃げた。しかしその子供の部族の者は彼女を探し当て、復讐の期を伺っていた。そしてとある祭事に彼女が出かける時に襲う事になった。その事を知った現地の警察はその部族の長に彼女は故意に殺したのではなく事故だったのだと説明しにいった。女性に罪はないと認めた長は部族の皆にこう言った。彼女はイピイピに見守られている。彼女に危害を与える者はイピイピの罰を受ける。それ以来彼女を狙う者は一切いなくなった。”
話が終わり歩き始めると一本のユーカリが現れ、またまたまた解説タイム。今度は写真撮りました。

ユーカリは乾期の水が少ない時期、自らの任意の枝への水分の供給を止め、わざと枯らすことで全体が枯れる事を防ぐらしい。知らなかった。さらにこの辺りに生えているユーカリの木肌をこすった時にでる白い粉にはわずかながら紫外線を防ぐ効力があって日焼け止めに使えるらしい。知らなかった。
木の白と岩の赤、空の青

ユーカリを過ぎると見晴らしのいい場所に出る。

ツアー参加者全員で記念撮影をする。カメラマンはMatt。約20個のカメラを両手、首にかけて撮影するMatt。なかなか面白い光景である。
他の人たちが写真を撮っている間にうろうろしているとこんなモノを発見。
誰だこんな事したの。

さらに前に進むと足下に謎の波状模様が。これは先日の話にあった地中海の名残だそう。

さらに進むと下に続く階段、吊り橋、登り階段。橋を渡っていると下に水溜まりが。木や岩が映っていてきれい。



この辺りの空気はKata Tjutaで感じたのと同じ赤い空気でした。
階段を過ぎて奥に進むと小さな池が。映り込みがいい感じ。虫かなんかがいるのか絶えず水面に無数の波紋が。よく見えなかったけどミズスマシみたいなヤツだと思う。

池のそばで休んだ後、階段で上に上がる。するとドーム状の凸凹がいっぱい。

そして写真撮影タイム。またしてもうろうろしていると今度はこんなモノを見つける。ちょっと富士山っぽい。

凸凹の中を歩いていく一行。寂れて崩れた町のようだからMattはゴーストタウンと呼んでいた。ぐんぐん進むと綺麗な壁面が現れる。これは60年程前に崩れて出来た壁面だそう。道理で他と比べて風化してない訳だ。下には崩れた岩がゴロゴロと落ちていました。

廃墟を進むと道がだんだんと下降を始める。これはもうすぐゴールか、と思っているとハトを発見。ただし角付き。メルボルンにもいるけど、色が違う。メルボルンのはもっと普通のハトの色。

ハトと戯れさらに進む。そしてついに小さくゴールの駐車場を発見。

そしてゴール。
出発前の看板には3.5時間と書いてあったけど、実際は4時間くらいかかりました。
トイレによったあとそばの茂みを見るとなんと、なぜか、野生のスイカが。なぜスイカw

バスに乗り込み出発。さらば王の峡谷。
数日前に通った道を通ってAliceへ向かう。途中昼食の為にキャラバンパークに寄る。この日のランチはサンドイッチだけでなく、サラダ、フルーツサラダ、フルーツケーキ、などなどと豪華な顔ぶれ。
またバスに乗り込み6:30ごろに到着。そしてここでMattから提案が。皆で集まって打ち上げ会、つまり飲み会に行こうと言うもの。全員が賛成。
私は水だけ飲んでましたが、他のみんなはじゃんじゃん飲む。連日の睡眠不足と慣れない運動で疲れている私とみんなのテンションが笑えるくらい違う。私ともう一人のお酒を飲まない人は我慢しきれず10:00頃に挨拶をして宿に戻る。そしてベッドに倒れ込んで眠る。
6月20日(土)
翌日、同じ宿のツアーメンバーに聞いた話によると飲み会は12時過ぎに終わったが、一部の人により2次会が行われそれが終わったのは2時だったらしい。お酒って怖いな。
メルボルン行きの飛行機は3:50に出るので午前中に数人のツアー仲間とRoyal Flying Doctor Serviceに行く。

昼頃に宿からバスに乗って空港へ。小さな空港を予想していたが、意外と大きくてこじゃれた所だった。しかし飛行機が出るまであと3時間ある。カフェはゲートを抜けた所にあるのでとっととチェックインしてコーヒーでも飲もうと思ったら1時間前にならないとチェックイン出来ないと言われる。何だそれは。しかたないのでひたすら紙を折って時間をつぶす。
そしてメルボルンに戻り、一月経った今でもまだ旅行記を書いているのでした。
6:00に起床。前日同様火を起こし、朝食をとり、寝袋を片付ける。今日は昼にキャンプに戻ってこないので出る前に全ての片付けを終わらせ、火も完全に鎮火する。出発したのは7時過ぎ。
日の出を見ながらKings Canyonへ向かう。途中Uluruを見る。これでもう見納めである。
暫く走ってキャニオンに到着。ところでgorgeとcanyonは共に峡谷と言う意味なのですが正確には違います。gorgeは川の流れにより削られて、canyonは風化によって出来た峡谷を指すのだそう。てことはかの有名なグランドキャニオンはコロラド川によって出来たのだからグランドゴージと呼ぶべきなのではないだろうか。
登る前に用を足し、水を補給する。さぁいざ出発。

結構な傾斜だけど階段っぽくなってるし、Uluruに比べればどうと言う事はない。写真を撮りながら登る。



ふと足下を見るとちょっとオーストラリアっぽい形の石が。

暫く登ると開けた場所に出る。全員が到着したのを見てMattからキャニオンについての説明が。先日聞いたキャニオンの出来るまでの話をさらに詳しくしたものと、ここに生えている木々についての説明。
説明が終わりまた出発。10分程歩いたところで突然Mattが静かにする様に言ってくる。この先の木を"ピグミーコアラ"という小動物が住処にしているから脅かさない様にだそうだ。そんな生き物聞いた事ないぞ、と思いながら進む。そしてMattが1本の木を指差すのでそちらを見ると、、、

何かいる!、、、ってこれお土産屋によくあるコアラじゃねーかw 誰だこんな事したのはw しかし周りの人はそれに気付かず何やら興奮して喋っている。Mattは少し離れたところで腹を抱えていました。ここまでいい反応をもらったのは久しぶりだったそうです。
気を取り直して再出発。そしてまたMattの植物解説タイム。うっかり写真撮るの忘れちゃいましたけど。この辺りに生えているある植物はアボリジニの狩りの際なくてはならないものだったそうです。彼らは狩りの獲物を見つける為に相当な距離を移動します。何日もまともに食べずに捜索する事もあったそうです。そんなとき使われたのがMattが手にしている植物。これには疲れを癒し、空腹を忘れさせ、使用者を興奮状態にする作用があるそう。つまり天然の覚せい剤。って、覚せい剤?そんなもんがそこら中に生えてんのか。恐ろしい。
さらに歩いてまたまた植物解説タイム。またしても写真無し。今度は薬草です。ヤク草ではありません。この草の汁を傷口に塗ると固まって絆創膏の様な役割を果たすのだそう。この草の説明の中に面白い話がありました。
”ある日アボリジニの少年が母親とこの辺りへ食物を探してやってきました。しかし彼はすぐに飽きてしまい、岩登りを始めました。それを見た母親は彼にこう言います。この辺りの岩には悪い事をしたものに罰を与えるイピイピと言う精霊がいるから登っては行けません。でも彼は精霊をあまり信じていませんでした。なので母親が見ていない隙にまた岩登りを始めました。母親は気付きましたが今度は止めませんでした。次の日の朝、母親は彼が目覚める前に彼の手に例の草の汁を塗り、彼を起こしました。彼はいつもの様に眠い目を手でこすりながら起きようとします。すると大変、草の汁が目に入り彼は暫くの間目が見えなくなってしまいました。そして母親は言いました。ごらん、悪い事をするからイピイピが罰を与えたんだ。それ以来彼は岩に登って遊ぶ事は無くなりましたとさ。”
この話の中のイピイピと言う精霊はアボリジニの精霊の中でも特別な存在だそうです。それを示す話にこんなのがあるそう。因に実際にあった実話だそう。
”ある日一人の白人女性が車で走っていると突然アボリジニの子供が飛び出して来て轢き殺してしまった。アボリジニは仲間を他の部族の者に殺されるとその者に復讐するという伝統がある事を彼女は知っていたので急いでその場を逃げた。しかしその子供の部族の者は彼女を探し当て、復讐の期を伺っていた。そしてとある祭事に彼女が出かける時に襲う事になった。その事を知った現地の警察はその部族の長に彼女は故意に殺したのではなく事故だったのだと説明しにいった。女性に罪はないと認めた長は部族の皆にこう言った。彼女はイピイピに見守られている。彼女に危害を与える者はイピイピの罰を受ける。それ以来彼女を狙う者は一切いなくなった。”
話が終わり歩き始めると一本のユーカリが現れ、またまたまた解説タイム。今度は写真撮りました。

ユーカリは乾期の水が少ない時期、自らの任意の枝への水分の供給を止め、わざと枯らすことで全体が枯れる事を防ぐらしい。知らなかった。さらにこの辺りに生えているユーカリの木肌をこすった時にでる白い粉にはわずかながら紫外線を防ぐ効力があって日焼け止めに使えるらしい。知らなかった。
木の白と岩の赤、空の青

ユーカリを過ぎると見晴らしのいい場所に出る。

ツアー参加者全員で記念撮影をする。カメラマンはMatt。約20個のカメラを両手、首にかけて撮影するMatt。なかなか面白い光景である。
他の人たちが写真を撮っている間にうろうろしているとこんなモノを発見。
誰だこんな事したの。

さらに前に進むと足下に謎の波状模様が。これは先日の話にあった地中海の名残だそう。

さらに進むと下に続く階段、吊り橋、登り階段。橋を渡っていると下に水溜まりが。木や岩が映っていてきれい。



この辺りの空気はKata Tjutaで感じたのと同じ赤い空気でした。
階段を過ぎて奥に進むと小さな池が。映り込みがいい感じ。虫かなんかがいるのか絶えず水面に無数の波紋が。よく見えなかったけどミズスマシみたいなヤツだと思う。

池のそばで休んだ後、階段で上に上がる。するとドーム状の凸凹がいっぱい。

そして写真撮影タイム。またしてもうろうろしていると今度はこんなモノを見つける。ちょっと富士山っぽい。

凸凹の中を歩いていく一行。寂れて崩れた町のようだからMattはゴーストタウンと呼んでいた。ぐんぐん進むと綺麗な壁面が現れる。これは60年程前に崩れて出来た壁面だそう。道理で他と比べて風化してない訳だ。下には崩れた岩がゴロゴロと落ちていました。

廃墟を進むと道がだんだんと下降を始める。これはもうすぐゴールか、と思っているとハトを発見。ただし角付き。メルボルンにもいるけど、色が違う。メルボルンのはもっと普通のハトの色。

ハトと戯れさらに進む。そしてついに小さくゴールの駐車場を発見。

そしてゴール。
出発前の看板には3.5時間と書いてあったけど、実際は4時間くらいかかりました。
トイレによったあとそばの茂みを見るとなんと、なぜか、野生のスイカが。なぜスイカw

バスに乗り込み出発。さらば王の峡谷。
数日前に通った道を通ってAliceへ向かう。途中昼食の為にキャラバンパークに寄る。この日のランチはサンドイッチだけでなく、サラダ、フルーツサラダ、フルーツケーキ、などなどと豪華な顔ぶれ。
またバスに乗り込み6:30ごろに到着。そしてここでMattから提案が。皆で集まって打ち上げ会、つまり飲み会に行こうと言うもの。全員が賛成。
私は水だけ飲んでましたが、他のみんなはじゃんじゃん飲む。連日の睡眠不足と慣れない運動で疲れている私とみんなのテンションが笑えるくらい違う。私ともう一人のお酒を飲まない人は我慢しきれず10:00頃に挨拶をして宿に戻る。そしてベッドに倒れ込んで眠る。
6月20日(土)
翌日、同じ宿のツアーメンバーに聞いた話によると飲み会は12時過ぎに終わったが、一部の人により2次会が行われそれが終わったのは2時だったらしい。お酒って怖いな。
メルボルン行きの飛行機は3:50に出るので午前中に数人のツアー仲間とRoyal Flying Doctor Serviceに行く。

昼頃に宿からバスに乗って空港へ。小さな空港を予想していたが、意外と大きくてこじゃれた所だった。しかし飛行機が出るまであと3時間ある。カフェはゲートを抜けた所にあるのでとっととチェックインしてコーヒーでも飲もうと思ったら1時間前にならないとチェックイン出来ないと言われる。何だそれは。しかたないのでひたすら紙を折って時間をつぶす。
そしてメルボルンに戻り、一月経った今でもまだ旅行記を書いているのでした。
- 関連記事
-
- 旅の記録~Uluruへの道~ 6ページ目
- 旅の記録~Uluruへの道~ 5ページ目
- 旅の記録~Uluruへの道~ 4ページ目
<<Between the Folds | HOME | 旅の記録~Uluruへの道~ 5ページ目>>
コメント
No title
No title
ありがとうございます
こんな長い文章をお疲れさまでした。
今回のツアーの参加者で一番体力的に厳しそうだったのは息子夫婦、孫と参加していた60代後半のおばあちゃんでしたね。風の谷、ウルル共に短いコースを歩いて、先にバスに戻って皆の帰りを待っていたようです。
こんな長い文章をお疲れさまでした。
今回のツアーの参加者で一番体力的に厳しそうだったのは息子夫婦、孫と参加していた60代後半のおばあちゃんでしたね。風の谷、ウルル共に短いコースを歩いて、先にバスに戻って皆の帰りを待っていたようです。
コメントの投稿
トラックバック
| HOME |
旅行のガイドブックよりも臨場感ありましたよ。
でも、体力がないと無理なコースですね。ああ、この眼でみたいけどな!!!